知っているようで知らない防虫剤の選び方

ファッション

防虫剤はいろいろな種類があるので、どれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。

服を守ってくれるはずの防虫剤ですが、衣類の素材に合っていないものを選んでしまったり、間違った使い方をしてしまうと、服を痛める原因になってしまいます。

そこで今回は、知っているようで知らない防虫剤の選び方などについてまとめてみました。

衣類を食べる虫たち

まずは、服を食べてしまう憎っくき虫のことについてさらっととご説明します。

虫はどこからやってくる?

服を食べる虫は、ヒメカツオブシムシヒメマルカツオブシムシコイガイガなどの幼虫です。成虫になると服を食べなくなります。

それらの虫はいろいろなところから家に入ってきます。窓から入ってきたり、外に干した洗濯物に付いてきたりします。

ヒメマルカツオブシムシは、成虫でも5mm程度の小さな虫なので、洗濯物に付いてきたとしても見つけにくいです。

洗濯物についたままタンスにしまわれてしまうと、タンスの中で産卵し、幼虫は服を食べながら成長していきます。

ヒメカツオブシムシの場合、幼虫でいる期間は、300日以上。その間、服やホコリなどを食べて成長します。

虫が活動する季節

虫が活発になるのは、春と秋です。夏や冬は活動が鈍くなります。カツオブシムシの場合、成虫は3月頃から活動し、4~5月頃に産卵します。

とはいえ近年は、家の気密性がよくなり、年間を通じて部屋の中が暖かいので虫たちが常に活動しやすくなっているそうです。

虫が好きな繊維

虫は、ウールシルクなどの動物性の繊維が大好物です。

ポリエステルなどの化学繊維は、基本的に虫のエサにはなりません。しかし、虫は皮脂や汗などが大好きなので服に汚れが付いていると食べられてしまいます。

  • ウール:一番食われやすい。
  • シルク:ウールの次に食われやすい。
  • 木綿:ウールやシルクに比べると、あまり食われません。

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防虫剤の種類

防虫剤は、臭いがないピレスロイド系と臭いがあるパラジクロルベンゼンナフタリン樟脳があります。

  • 無臭性:ピレスロイド系
  • 有臭性:パラジクロルベンゼン、ナフタリン、樟脳

ピレスロイド系

現在はこのタイプが主流です。無臭で手軽に使え、半年~1年ほどの持続性があります。

防虫剤選びで迷ったら、ピレスロイド系を選ぶのがおすすめです。臭いがないので、急に必要になる礼服などに使うとよいです。

  • 特徴:無臭で持続性があります。
  • こんな衣類に:ウールなどほとんどの素材に使えます。
  • 使えない素材:銅を含む金属製品には使えません。
  • 他の防虫剤との併用:ナフタリンとの併用は避けたほうが無難です。

パラジクロルベンゼン

このタイプの防虫剤は、効き目は広がるのですが、消耗が早いです。独特の香りがある昔ながらの防虫剤です。

  • 特徴:独特の香りがあります。
  • こんな衣類に:ウール、シルク、綿
  • 使えない素材:塩化ビニール、合皮、金糸、銀糸
  • 他の防虫剤との併用:ピレスロイド系の防虫剤とは併用しても大丈夫ですが、それ以外の防虫剤との併用は避けたほうがよいです。

ナフタリン

効き目がゆっくりと持続するため、長期間開ける予定のない収納ケースなどに入れるとよいです。

  • 特徴:持続性があるので、長期保管に向いています。
  • こんな衣類に:人形、皮革、毛皮など
  • 使えない素材:塩化ビニール
  • 他の防虫剤との併用:異なる種類と混ぜて使うとシミ・変色のおそれがあります。

樟脳(しょうのう)

クスノキに由来する、古くから使われている防虫剤です。金糸、銀糸に影響しにくい特徴があります。

  • 特徴:香り、効力とも穏やかです。
  • こんな衣類に:和服、着物、和装小物
  • 使えない素材:金糸銀糸、金箔に直接触れないように使う。
  • 他の防虫剤との併用:ピレスロイド系の防虫剤とは併用しても大丈夫ですが、それ以外の防虫剤との併用は避けたほうがよいです。

防虫剤のニオイを消す方法

服に防虫剤の臭いが付いてしまったら以下の方法を試してみてください。

  • 服をハンガーにかけ、ドライヤーの冷風か扇風機の風をあてる。
  • アイロンの蒸気をまんべんなくあて、数時間陰干しする。
  • 服と、冷蔵庫用の消臭剤をビニールに入れ、2~3時間密封する。

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